15分ほど走ってニューグリーンピア津南の駐車場に着き、着替えを含めた荷物一式を持ってホテルに入るとロビーで数人の参加者が準備していました。
こちらもシューズの紐やナンバーカードの状態、必携品のチェックを行い、トイレを済ませてゲレンデ下部のスタート付近に移動しました。
第1エイド内に1周目で使い終わったライト類や反射材を置くスペースがあり、用意してある名札にゼッケンナンバーを書いて腕の反射材に取り付けておきました。
これはなかなか親切な対応だと感心です。
荷物置き場は隣の建物(冬季はレストラン)にあり、奥の方が空いていたので椅子の上に置くことができました。
100kmのコースは16.4kmの周回コースを6周しますが、1周目だけ調整コース1.6kmがプラスされます。
最大標高差269m、累積標高2,850mとなるチャレンジングなコースとなっており（パンフレットによる）エイドも数、内容ともに充実していて1周に4ヶ所あります。
100km走る間に計23ヶ所になるようです。
4時40分からブリーフィングが始まり、スタート5分前に4列に整列してスタートを待ちます。前後との間隔を1.5m空けてくださいとのこと。
5時ちょうどに先頭から順にスタートしました。私は比較的前の方に並んでいたのでスムーズに出ていくことができましたが、ネットタイム計測のため後ろの方も落ち着いていたようです。
スタート後も混雑することなく、皆さんそれぞれのペースで走っていきます。
スタート付近の第1エイド
ブリーフィングの状況
山間の景色と見事なコシヒカリの稲穂
第3エイド
第3エイドから第4エイドへ向かう下り
スタート＆ゴール会場のニューグリーンピア津南へ向かう登り
2周目に入る直前（前方がスタートゲート） ヤギ…
ヤギ…
2周目に突入
風はおさまっていましたが、夜が明けても気温は低いまま。
キツイ上り坂を越えても体が冷える一方で、第3エイドを過ぎて下っている最中でお腹が痛くなってきました。
コースを把握していないので、次のエイドまでどのくらいかかるかわかりません。
スピードダウンして悶絶しながら走ること15分、第4エイドが見えてきました。
トイレに寄って休憩して走り出しましたが、3周目の途中まではお腹にずっと違和感を残したまま走っていました。
こんな調子でも、欲張って1周目が終わった直後にカレーライス、2周目にサンドイッチ、そば、牛丼なんかをしっかり食べていたので後々まで響いたのだと(今になって)反省しています。
調子が良くなってからはコースに合わせて(ホントに平らなところがない)淡々と進んで行き、右膝のトラブルはあったものの5周目にサポーターを装着して何とか乗り切り、ついに6周目の最後のエイド、第4エイドへ到着。
4周目の時点で目標タイムを12時間に定めてここまで頑張ってきましたが、下りでも足が前に出ずペースがかなり落ちていました。ここからラスト5キロの登りを考えるとちょっと間に合いません。
そこヘ「名物のシチューありますよ～」の声が。
「え、名物… じゃシチューください」 と思わずお願いしていました。ミルクの香りいっぱいでコクがあり、温かくおいしいシチューでした。
しばらくエイドを堪能してからいざ出発。
元気は出ましたがスパートできるような状態ではありません。
それでも、ひたすら足を動かして何とか登っていくともう何回も通ってきて見慣れたホテルの建物が見えてきました。
駐車場わきを通り、坂を過ぎるとゴールは目の前。
様々な自分なりのドラマがあり、他のランナーさんとの交流がありました。
そしてついに初ウルトラマラソンのゴールを迎えることができました。
タイトル通り、エイド以外は1度も立ち止まらずに100キロ走れました。
歩いたのは最後の周回で2回、500mほど。それも急坂でジョグより早歩きの方が速かったから。
2周は絶対に走りきろうと考えていて、周回毎にもっと行ける…もっと行けると思っているうちに6周目を迎え、自分のことながら ”ひゃー、なかなか走れるようになったじゃん” なんて思ってしまいました。
＜続く＞
