ランナーですから! と言い続けたい…

不惑はとっくに過ぎ、それでもいろいろ考えながら走ってます

<IZU TRAIL Journey 2021> メジャー大会を覗いてきました③

③へ続く… として締めくくった前回から3ヶ月近くも経ってからの更新です。

この間いろいろありましたが、まったく情けない気持ちです。

記憶もあいまいになりつつありますが、まとめておかないと ” 今後参加される予定で少しでも(つまらなくても)情報が欲しい ” と思っている方がいるかも知れないので一応記しておきます。

 

A2仁科峠あまぎの森(40.2km)を出発、最後のエイドステーションとなるA3土肥駐車場(51.2km)を目指します。

すぐに見晴らしの良いところに出たので、写真を1枚。

谷あいの集落と駿河湾が望めました。海も空もぼんやりとした青さですがこれはこれで良いかもしれません。

後で調べたら黄金崎、宇久須海水浴場のあたりでした。

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しばらく上り返しとなりますが、稜線トレイルがずっと先まで続いているのが一望できます。雄大な景色に感動しつつ、ちょっとゲンナリ

気温は上がらす、相変わらず強風の中を進んで行きます。

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登った後は船原峠まで下り基調、そこからまた登り返してようやくA3土肥駐車場へ到着しました。

A2からの11kmを2時間22分ほどでしたが、強風と下りでの歩きも多くなってきたせいかちょっと時間がかかり過ぎています。

スタートしてからここまで8時間20分あまり。

おぼろげながら浮かんできて何となく設定した目標タイムは10時間30分。

残り18km、”これはムリ” と頭をグルグルさせて、目標を12時間切りに修正。

ケガしなければの話だけど…

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A3ではボトルに水補給、胃にコカコーラ・ミニドーナツ・しし汁を補給。

エイドの隅でいただいた温かいしし汁、すごく心と身体に沁みました。

エイドスタッフの皆さん、本当にありがとうございました。

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隣で同じようにしし汁を食べていたお兄さんから、「ヘッドランプは準備していた方がいいですか?」と唐突に質問がきました。

急だったので、「この時間からだとちょっと早いし途中でも十分準備できるよ。でも、林に入ったら暗くなるから先に準備してもいいかも…ゴニョゴニョ」とどっちでもいい的な感じで回答してしまいました。

日の出前や日没後のトレイル経験があまりないのかなあ、それでもここまで頑張って走ってきたんだなあ、若者よ経験を積んで強くなれよと、こちらもギリギリなのになぜか余裕の表情(たぶん)で、じゃお先にと挨拶して14時40分頃にエイドを出発。

 

稜線トレイルのアップダウンを経て徐々に達磨山へ登っていきます。

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途中、西伊豆スカイラインの路肩に出ますが(写真の右下)、時折西風がかなり強く吹き、身体ごと車道側に押し出されます。

交通量も多いので気を付けたいポイントです。

このあたりの稜線からは、どこでも富士山がきれいに見えて景色の良いトレイルレースだと本当に実感させらせます。

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達磨山山頂付近からの眺め。

沼津市街、淡島まで良く見えました。

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達磨山を過ぎると眼下に戸田漁港、御浜岬が望めました。

A3から約30分経過、時刻は15:10分です。

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この先は進路を東に取り、達磨山レストハウスを経て修善寺町を目指して行くことになります。

そういえばA3からこれまでの道程に階段地獄があったのですが、写真を撮る余裕もなく鮮明な記憶もありません。ただ、とぼとぼ登っていたのでかなりのランナーにパスされたことだけ覚えています。

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達磨山レストハウスでトイレを借り、林道をどんどん下って行くと先行ランナーに追いつくようになり、5、6人ほどパスできました。

あまりに下りが続くのでひざが痛くなってきました。

ラスト5kmくらいまで力を残しておきたいと思い、ペースダウンしたところ、ドドドドッと数人が明らかにペースアップして追い抜いていきます。

そのままゆっくり進んで、里に下りてきたなーと思ったところでスタッフの方が立っており、「あと2キロです。がんばってー」と教えてくれました。

えっ、もうそれだけ!? 終わるの? さっさと走らなきゃ、やばやば…

また、頭をグルグルさせてみたものの、走るしかありません。

修善寺温泉の旅館街をキョロキョロしながら、それでもラストスパートらしき走りでゴールの修善寺総合会館を目指します。

施設の階段を下り、坂をちょっと上って白く輝くフィニッシュゲートへ辿り着きました。

完走タイムは11時間7分1秒、おぼろげながら浮かんできた目標には届きませんでしたが、実力的にはこんなものでしょう。順位もちょうど真ん中あたり。でもあと100位くらい前には行きたかったというのが本音。

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ボリュームゾーンなので、フィニッシュ後の荷物受け取り、着替えにちょっと時間がかかりましたが、修善寺までの路線バスと伊豆急、三島からの新幹線乗り継ぎはスムーズに行き、21時半ころには自宅に到着しました。

1泊2日のあわただしいJourneyでしたが、濃密で楽しい時間を過ごすことができました。