スキー場下部の広いエリアからゲレンデがたくさん見えてきました。
ちょっとわかりにくいですが、一番右端に上部がちょっと覗いているゲレンデを登ります。
この広いスペースにスタッフさんが一人だけ。周辺のスキー場の施設は全部閉まっています。
思わず「(何にもないところで)大変ですねー」と声掛けして通りすぎました。
少しして、ゲレンデの坂に取り付きました。なるべく日陰を選んで登りだし、そんなに急じゃなくて良かったと安堵したのですが、200mもいかないうちに斜度が1ランクアップ。
腰が痛くなるので序盤からやりたくなかったのですが、パワーウォークで進みます。
途中、ちょっと鞍部があって気持ちが削がれるもさらに登って何とかトップに到達しました。
ここまでに要した時間はちょうど20分でしたが体感的にはその倍くらい闘っていたように感じました。
眺望をゆっくり楽しむ余裕もなく、すぐに下り始めます。
7月の野沢温泉で膝痛に苦しんだので2度とあんな思いをしたくありません。積極的には走らず、斜度に合わせて速足で進みます。
周りのランナーさんはここぞとばかりに駆け下りますが、ここはマイペースを貫きます。
熊鈴禁止のホテル街まで下りて行くと、先行のランナーさん数人がとたんにペースダウンします。???…途中からコンクリートのロードになって疲れたんでしょうか。
ここで、周りのランナーさんと明らかに雰囲気の異なる山男ランナー(?)に追いつきました。
お嬢様サイクルジャージをステキに着こなしています。おっ、この方は。
数日前にSNSで偶然知った方で、このレースに出ることもわかっていました。せっかく一緒に走ってるのでここでお声がけ。
私「お嬢様聖水の山岳部の方ですか?」
山男の彼「あっ、聖水登山部です!」
私「あっ、登山部ね…つい最近知ったばかりでなんですけど。何かスゴイ(他に言いようがなかった)ですね」
山男の彼「いやー、今回は完走狙いで。140キロにも仲間が出てるんですけど、途中で会ったらかなり上位を走ってるんですよ。」
私「とにかく(他に言いようがなかった)頑張ってください」
しばらく行くと今回のゲレンデチャレンジで最も斜度があると思われる直登に入りました。彼は力強いストックワークでガシガシと登っていきます。OSPREYの20Lくらいのザックも私とお揃いで好印象です。
ちなみに聖水登山部というのは、リバランドのエナジードリンク「お嬢様聖水」を山頂で掲げる活動をしている団体です。
公式サイトもありますので興味のある方はアクセスしてください。
鍛錬を欠かさず、かなりまじめに取り組んでいるので個人的には応援しています。
ー公式サイトよりー
【重要】聖水活動をする上で、大切なこと
登山マナー・ルールを守った上で、聖水活動をしましょう!!
お嬢様聖水活動は端から見れば「おふざけ」です。
それが許容されているのは、あくまで登山のルールやマナーを守る、他の登山者に迷惑をかけない、という前提が守られているからです。これが守られなければ山で悪ふざけをしている悪質な集団と認識されてしまいます。
問題になった場合、最悪、直接関わりのない製造元メーカーさんにまで批判が向けられる事態となりかねません。
この片品スキー場のゲレンデはホントきつかった。それほど長くないのに見た目より斜度があるから全然進まない。
何とか登り切るとあとはA4エイドまであとわずか(のはず)です。
下り区間も長く、エイドが見えるようになってきてもなかなか着きません。
ようやくエイドの運営を任されているFunTrailsの代表、奥宮さんの声が聞こえてきました。
時刻は11時56分です。スタートから約6時間、A3から2時間で計画通りの進捗を保っています。
つづく