激走=激しい様子で走るさま
決して圧倒的な凄い走りをしたわけではありません(私の場合)。
序盤も序盤、15キロあたりから「ちーん」という音が頭の中で鳴り響きました。
完走タイムはそれほど悪くないものの、失敗レースです。
気力だけを頼りにスタートしましたが最後までもちませんでした…
レース数日前のこと…
1週間前の日曜は、4キロちょっとアップした後に8キロペース走(5分/km)をきっちりこなし、奥さんと合流後に公園でやっていたイベントを覗きながらぶらぶらと6キロほど歩いて帰りました。
最終調整をあと2日残し、気になるところはいくつかあるもののレースに対するモチベーションや期待はそれなりに増してきていました。
月曜はランオフで翌火曜、朝起きたらのどに痛みがあり鼻水も結構出るようになっていました。思えば私の部下2人は月曜からマスクをしていて調子が悪そうでした。
走れないような状態ではなかったので、その日の夜に8キロビルドアップ走(5分30秒~4分30秒)を何とかこなしました。
水曜になっても同じような状態だったので会社の帰りに診療所に行って診てもらいました。熱は出ていないので、のどの痛みを和らげる薬と胃薬を処方してもらいました。
水曜はランオフ、木曜の夜は3キロペース走(4分25秒/km)で最後の調整を終えました。
体調が微妙な中、まあまあ走れていたと思います。
福岡へ出発する日もそれほど悪い状態ではなく、9時半ころに家を出て羽田空港で早めの昼食(蕎麦とミニかつ丼)をとり、機上の人となりました。
そういえば、羽田空港第2ダーミナルビルは前日の午後に水質悪化による断水から復旧しており、おいしい昼食にありつけたのは幸いでした。
福岡空港から地下鉄で天神駅まで行き、前日受付会場の市役所前広場に着いたのは午後3時15分ころでした。混んでいなかったのでスムーズに受付を終え、出店ブースをのぞいた後、無料でボディケアが受けられるブースへ向かいました。
ここ1週間ほど、お尻からふくらはぎにかけて突っ張ったようなハリがあり、常に足がつる寸前のような状態だったため、うまくほぐしてもらえないかと思ったわけです。
”ボディほぐれっち20分” のコースをお願いして待つこと約40分、フレッシュなお兄さんから間接や筋肉をほぐしてもらいました。劇的な改善はハナから期待していいませんでしたが丁寧な施術で少しハリが取れたような感じがします。
お兄さんにお礼を言い、「固くて大変だったでしょう」と声を掛けたところ、「いや、ホントびっくりするくらい張ってました。特にお尻がすごかったです。」とのこと。面倒なおっさんで申し訳ありませんでした。
中州川端のホテルにチェックインし、近くで夕食を取ってコンビニで朝食を買い込んで11時頃には就寝しました。
2時頃になって熱が出始め、あまり眠れない状態に…
5時半にはベッドから出てお茶を沸かして朝食をとりました。メニューはハムサンド、納豆巻き、豆大福、爽健美茶です。
ちなみに大福がコンビニに置いていなくて5店目でようやく手に入れました。餅系はレースの必需品です(私の場合)。
とりあえず薬を飲んで様子を見ることにし、レースウェアに着替えて6時50分にホテルを出発しました。
徒歩10分くらいで天神繁華街ど真ん中のランナーズエリアに到着。
1万人を超えるレースは初めてなのでいろいろと物珍しく、開放エリアのビルの中や広場、更衣スペースになっている地下駐車場をウロウロしてから1度目のトイレを済ませました。
少し肌寒くなってきたのでファッションビルに避難したところ、トレイルで何度かお会いしたことのある長野のSさんにバッタリ。
同じCブロックスタートですが、「私は後方から行くのでスライドで会ったらよろしくお願いします、お互いにがんばりましょう」等々お話させてもらいお別れしました。
荷物預けに寄ってからトイレに向かうと長蛇の列になっていましたが、ブースがたくさんあるので10分くらい待って済ませることができました。
7時45分頃、予定通りCブロックの最後尾に並びました。整列締め切り時刻の7時55分を過ぎてから渡辺通りへ移動します。
30年近く前に仕事で何度か訪れた天神IMS(2020年閉館らしい)の正面でスタートを待ちます。年月の流れを思うと感慨深いものがあります。
あの頃の私は、おっさんになった私がこんなところでフルのスタートを待っていることなど想像もつかないでしょう。
仕事も遊びもけっこう頑張っていましたが、将来に不安など全く覚えずノーテンキに過ごしていたあの頃の私には…
開会のセレモニーのあと8時20分に号砲が鳴り、いよいよ自身初となる福岡マラソンがスタートしました。
直前まで少し震えていたものの、興奮しているせいか体調の悪さはそれほど気になりません。
1話でさっさと止めようと思いましたが、やはり備忘録のため(実は飽きてきたので、ごめんなさい)もう少し綴ってみたいと思います。
②完結編に続く