・普段の力の7割で
・忍野までは前座
・二十曲峠ではリタイヤ不可
事前のブリーフィングや前日の鏑木さんのトークショーで何回も言われていたことです。
さて、スタート直後。
皆さん高揚しているせいか、第2ウェーブという速いランナーがたくさんいる集団の中なのか、割と早いペースに巻き込まれ、ちょっと焦りが。
腰の痛みはそれほどでもなく、左足も違和感を残しつつも動いています。
こどもの国を出るまでは途切れることのないたくさんの応援で元気をもらいました。
ありがたいものだと、しみじみ思いつつもペースが気になってきます。
とにかく7割を頭にしっかりと刻み込んで行こう。
ここでふと気づきました。
治ってきたとはいえ、頑張ってもいつもの6、7割くらいでしか走れないので、すでにギリギリのペースだということ。
普段の力の7割から5割程度に下方修正。しばらく様子を見ることにしました。
第2ウェーブの後方を走っているのであまりせっつかれることなく下り基調のコースを進みました。
送電線トレイルまでは思っていたよりも距離がありました。
他のレースではあまり見かけないサーフェスと景色で楽しかったのですが、鏑木さんが言っていた通り「地図上は直線に見えてイージーに思えるが細かなアップダウンが続くので体力が削がれる」コースでした。
オーバーペースにならないように足を休めながらしばらく進むと、スタートから2時間42分でF1富士宮エイドに到着。
トイレ、補給(ドーナツ・バナナ・チョコ)を済ませて10分ほどで出発しました。
F1富士宮 17:27 in
F1富士宮 17:36 out
17:59 振り返って富士山を見ていたら誘導スタッフさんが撮ってくれました
初めてのコース、足腰も状態が良くないこともあり、どこでどうなるかわからなかったのでタイムチャートは作り(作れ)ませんでした。
ただ、コースプロフィールに45時間完走ランナー(42時間+休憩3時間)のペースが記載されており、これを各エイド通過時間の目安にしました。
これによると富士宮は18:15なので45分ほど前倒しで進んでいます。
最初の難関となる天子山地を目指すことになるのですが、天子ヶ岳の登山口までは40~45分くらいかかりました。
登り始めてすぐにヘッデンを点灯。周りのペースに遅れることなく黙々と進んでいき、気がついたら天子ヶ岳を超えていて、長者ヶ岳山頂の案内板がでてきました。
F1富士宮を出てから2時間くらい経っています。
気温が高く、空気も乾燥しているようでとにかく喉が渇き、この区間はいつもより水分を多めに摂っていたことを覚えています。
さらにアップダウンのきつい尾根を進むこと1時間半、天子ヶ岳の登りよりも消耗しました。
途中、岩につまづいたり、派手にダイブしたりしましたが大事に至らず、ようやく熊森峠に到着。
スタッフさんからエイドまで11kmと案内を受けると、後ろのランナーが「まだそんなに! 水もうないよー」と言っていました。
私の方はまだ半分以上残っているはずです。
さて、いよいよ難所として知られる熊森峠からの下りに突入です。
ヘッデンに照らされたコースは乾いていて、岩や木の根もほとんど見えません。
前後も詰まっていないので自分のペースで下って行きます。
なるほどつづら折りの急な道ですが、立木につかまりながら思ったよりスムーズに進むことができ拍子抜けしました。
私が調子良かったのではなく、とにかく路面のコンディションが幸いしただけです。雨でぬかるんでいればまともに下るのは無理だと思いました。
平らなところに出てほどなくするとF2麓エイドに到着。
明るい照明に照らされた屋根付きのエイドは御殿のようです。
ザックを下ろしてスープ2杯、富士宮やきそば、バナナ、ドーナツ、梅おにぎり(持参)を補給。
F2麓 23:23 in
F2麓 23:53 out
居心地が良過ぎて、長居したかったのてすがそうもいかず、30分ほどの滞在でエイドを後にしました。